Vol.26 -- 2002 年 06 月号
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紫外線というと真夏の直射日光さえ避ければ大丈夫と考えている人もいるかもしれませんが、実は梅雨のこの時期でも多くの紫外線が照りつけています。紫外線にどう対処していけば良いのか、基本的な心がけを紹介しましょう。
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ひどい場合は皮膚ガンになる |
↑ちょっとした外出でも油断は禁物!特に子供は気をつけて。 |
紫外線はシミやシワの原因になるだけでなく、ひどい場合は皮膚ガンの原因にもなります。皆さんが、天気の良い日に洗濯物や布団を日に干すのはどうしてですか。乾かすのはもちろん、目に見えないバイ菌やカビを退治するためというのもあるでしょう。
このように、太陽光線内の紫外線には、殺菌作用つまり細胞を破壊する力があります。その紫外線が人の肌に当たれば、人間の細胞も同じように傷つけられてしまい、これが皮膚ガンの原因になるのです。また皮膚だけでなく目にも悪影響を及ぼし、白内障になる可能性も高くなることが指摘されています。
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曇りの日でも紫外線はある |
↑日傘や帽子、サングラス、日焼け止めクリーム等、今はいろんな紫外線対策グッズが売られています。デパートやドラッグストアなど、専用コーナーが設けられているところを一度のぞいて、自分の日焼け対策をもう一度チェックしてみてください。 |
1年のうちで紫外線が多くなるのは4月から9月にかけてです。中でも7、8月の真夏の陽射しは特に強く、冬場の2倍以上になります。梅雨のこの時期でも、意外にも9月より照射量は多いのです。1日のうちでは、12時をピークに、10時から15時頃まで強く照りつけます。
予防には、直射日光に当たらないのはもちろんですが、日陰でも曇りの日でも紫外線は発生しているので注意が必要です。
肌を出さない工夫を
そこで、外出時にはできるだけ肌を出さないように気を付けましょう。サングラスをかけ、長袖を着用し、ツバの広い帽子を被ったり日傘でガードすると良いでしょう。
お化粧も大切な予防法の1つですから、基礎化粧程度ですませるのではなく、多少、濃いと思ってもしっかりしたメイクをすることが大切です。最近では、UVカット効果を含んだ化粧水や乳液などが販売されています。このような基礎化粧品を使えば、薄めのメイクでもある程度の紫外線はカットできます。
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予防は幼少期から |
紫外線予防は、生まれた時から始めるのが賢明です。ひと昔前までは、真っ黒に日焼けした子供や小麦色の肌の若者が健康的と思われていましたが、今では、幼少期からの日焼け予防が、大人になってからの皮膚の老化を防ぐことが分かってきました。近年、赤ちゃんに日光浴ではなく、外気浴を勧めるようになってきたのもその証です。
日焼け止めクリームの活用を
しかし、暑い夏の盛りに長袖長ズボンで子供を外で遊ばせるのには抵抗があるでしょう。そんな格好での外出を強いれば、不快感から子供も外へ行きたがらなくなってしまう可能性もあります。そこで、露出している部分の肌には日焼け止めクリームを塗ってあげるようにしましょう。子供専用の日焼け止めクリームは、多数販売されています。肌には、日焼けすると赤くなる、黒くなるなどの個人差があるので、それぞれの肌のタイプに合ったクリームを選ぶのがポイントです。心配な時は専門医に聞いてみると良いでしょう。大人でも肌を露出させる場合は、日焼け止めクリームの使用をお勧めします。
これからの季節、太陽と上手に付き合いながら、戸外生活を楽しみましょう。
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