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特集記事

Vol.19 -- 2001 年 11 月号

ソウルアート・谷沢邦彦ワールドへの扉

ソウルアートって何?
ソウルは「魂、温かい心」。ソウルア−トは、心を温かくさせる心のコミニュケ−ションを表現したア−トのことだと言う。
 谷沢さんは「公園や病院などもソウルア−トで元気いっぱいにしたい。きっと幸せ気分で過ごせるはず」と笑顔で語ってくれました。

 

自分色のカラーとフォルムが生きる空間演出。

 

キッチンのザルかさ
お米を研ぐザルにガラスやトンボ玉を付けたランプシェ−ド。ユ−モアあふれる光でキッチンを照らします。

レンジフ−ド
色とりどりのタイルで囲まれたレンジまわり。フ−ドのお化粧にはマドレ−ヌの型でおしゃれに。

 

谷沢流ソウルアート
 アトリエ「メチエ」を主宰する谷沢邦彦(39)さんは、テレビや雑誌にも登場する空間コーディネイター。「メチエ」はフランス語で「手作り」の意味。人類愛をテーマに「感性と手」で作られる作品は、ぬくもりと遊び心にあふれ、自分の手で自分の空間を演出する楽しさを教えてくれる。

 もともと「古いアパートで住む人もいなくなった」という集合住宅を仕事の合間に数ヶ月かけて大改造したアトリエ兼ご自宅は、曲線とモザイク柄を取り入れ色彩にあふれる空間になった。

  

カ−テンレ−ル
レ−ルの両サイドのオブジェは取り外しができる。上の丸い飾りはドア板をくりぬいたもの。

トイレットぺ−パ−
カラフルな棒に差されて白いペ−パ−も嬉しそう。狭いトイレでもゆったりできます。

  

空間の魔術師
 ヒモやボタン、時には割れた瓦や小皿など、身近なものを利用する自由な発想、そして何と言っても原色の色使いが特徴。谷沢さんの手に掛かれば、どんなものも独特な色彩に染まってしまう。

「自然」とつながる工夫
 谷沢さんは「つながり」を大切にしている。人とのつながり、自然とのつながり。だから、光や草花との共生は欠かせない。

 窓の周りを板で囲み厚みをだし、カーテンの位置を高くすることで、天井が高く感じられ張り出したカーテンレールからくる圧迫感がなくなる。また壁や床やドア、植木鉢などにタイルやトンボ玉をあしらうと、明るく広がりのある空間になる。

  

電球とドアノブ
何気ないガラス電球をマ−ブル色に。ドアノブにも渦巻きペイント。楽しい世界に続くドアのよう。

テ−ブルの脚
谷沢さんはマスキングしながらきれいにペイント。でもビニールテープをクルクル巻いて存在感を出してもOK。

  

テーマカラーを決める
 無表情なタンスや戸棚に飽きたら、布を貼ったり絵の具でペイント。椅子やベットカバーにはボタンやビーズ、リボンで色とりどりに化粧をすれば部屋は自分色でいっぱいになる。

固定観念を捨てる
 障子戸や襖に千代紙やモダン和紙を張っても面白い。ザルと鉢カバーはランプシェードに、バケツは腰掛け椅子に早変わりしてしまう。またスプーンやフォークも食べるためだけとは限らない。

  

戸棚と絵皿
スプ−ンとフォ−クが戸棚の取っ手となり、壁の絵皿はお子さんが描いたもの。遊び心あふれるキッチンから愛情たっぷりな食卓が伝わってきます。

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