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　JOC（日本オリンピック委員会）が2008年に設立したJOCキャリアアカデミー事業は、トップアスリートが競技に専念出来る環境を作り、選手の引退後のセカンドキャリアをサポートしていき、選手を支えるだけではなく、選手が培った経験を社会に還元する活動を行うものです。
　JOCキャリアアカデミー事業の趣旨に、聖徳大学が賛同し、優秀なスポーツ選手のセカンドキャリア形式のために大学教育を通じてサポートしていくため「アスリート・セカンドキャリア支援特別奨学推薦入試」を始めました。<br>　初年度は同大学人文学部人間栄養学科に1名の志願者があり、合格者は4月より「管理栄養士国家試験受験資格取得」を目指している、高橋千恵美さん。
　日本を代表する長距離選手で、トラック・駅伝などで活躍し、2000年にはシドニーオリンピック女子1万メートルにも出場されました。しかし、現役時代には貧血などに悩まされていた反面、実業団には管理栄養士がいない反面、栄養面について自分では勉強をしていたが深い知識はなく、苦労をされていたそうです。今後のスポーツ選手育成において「管理栄養士」の資格や「管理栄養士」に関する知識が必要だと考え、今回受験されたそうです。
　受験にあたって、14年のブランクがあったので、周りの学生の学力に並べるよう、母校の恩師に勉強を習うなど、とても前向きに努力をされてきました。4年後の目標は「資格を取得して、一流のスポーツ選手や子供達の役に立ちたい」と高橋さん。今後のアスリートにとって、とても頼りになる存在になっていきそうですね。