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特集記事

Vol.96 -- 2008 年 04 月号

　メジャーで活躍するイチロー選手や松井選手と同じフィールドに立つ事を夢見て硬式野球に取り組んでいるのが、『松戸リトルリーグ』。それぞれの地域でルールが異なる軟式と違い、硬式野球には世界共通のルールがある。リトルリーグは、子どもを対象として全世界に組織されており、日本でも、財団法人全日本リトル野球協会の下、約300のチームが活動している。　小学生ながら石のように硬いボールでプレイしているせいか、彼らの表情には自信があふれている。硬式球には危険も伴うので、練習といえども真剣だ。ひたむきな姿からは「野球が好きでたまらない」という気持ちが強く伝わってくる。
　コーチ・監督曰く、「近頃の子ども達は大変運動能力が高いんです。保護者の方たちが考えている以上に、彼らには無限の可能性があるんですよ。」との事。「バッターボックスに立ってみませんか？」とのコーチの計らいで、小学6年生のピッチャーの球を実際に間近で体験してみた。まだ小学生という事で安心していたのも束の間、「ヒュー」という音と共に投げ込まれた球の早さに驚き、怖くて腰が引けてしまうハロ〜記者。
　高レベルな技術を持つ彼らだが、実はえらなかったそうだ。「好奇心さえ有れば入団できますよ。」と笑顔で話す監督。それだけ的確に指導してくれるコーチや監督が揃っているということだろう。子ども達へのアドバイスで、気を付けていることを監督に聞くと、「基本的な礼儀や挨拶が、自然とできる子になるように指導しています。有名になっても、偉くなっても年功序列は普遍ですから。」との答えをもらった。コーチや監督は、実はボランティアとして参加している子ども達の保護者。だからこそ、技術の向上だけでなく、まっすぐな子どもに育って欲しいという親心から、より豊かな人格を備えた大人になれるようにと、指導に当たっている。そして、長く野球を続けられるよう、安全対策も万全。小学校3年生まではやや柔らかいボールを用いて練習したり、子どもに多い心臓震盪などの事故を避けるため、全員が胸パットを装着している。また、AEDも常備しておりコーチ陣全員が取り扱えるので安心だ。
　子ども達から元気や勇気をもらいたいならば、松戸リトルの練習を見に行くことをお勧めしたい。爽やかで明るい子ども達を見ていると、自分の持つ現代の子どものイメージさえも変わってしまうだろう。
※心臓震盪…胸部に衝撃が加わったことにより心臓が停止してしまう状態
※AED…心停止状態に陥った時、電気を流して心臓の動きを快復させる装置

千葉マリンスタジアムで行われたリトルリーグの開幕式。

Team Data
●発　　足	1977年
●部員の人数	30名（内、2名が女の子）
●練習日時	毎週土・日　+祝日　8:00〜16:00
●練習場所	松戸リトル沼南グラウンド（柏市沼南工業団地裏）
●URL	http://members3.jcom.home.ne.jp/matsudo_little/

↑エースの山口君。ダイナミックなフォームで速球を投げていた。

松戸リトルリーグからのお知らせ
松戸リトルリーグは、松戸市を中心に、柏市、我孫子市、流山市…などの東葛地区を対象とし、メンバーを募集しています。
■ 会　費…月/5000円
　（小学2年生以下は月/2000円）
■ 連絡先…木村 TEL047（385）8527
※無料体験入団も随時受付中！
お気軽に上記電話番号までお問い合わせください。

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