特集記事
フリークライミング
40歳からでも、岩を掴み10mの壁を登る
力で制するわけじゃない
クライミングとは、もともと登山のための手段だった。それが、スポーツとして「岩を登ること」を目的としたアルペンクライミングになり、さらに危険性を排除し、コンパクトな岩山や整備された人工壁で楽しむフリークライミングとして広まった。
岩を模した「ボルダー」と呼ばれる穴ぼこが、90度以上の角度でせりあがった壁のいたる所に埋め込んである。ここに、指と足先を引っ掛けて登って行く。
懸垂ができないという渡辺由里香さんはしなやかな動きでスルスルと壁を登って行く。腕力のある人、身体の柔らかい人、それぞれの特徴に応じた登り方ができるので、年齢や性別に関係なく遊べると言う。自然に膝を曲げ、身体を伸ばすのでコリがほぐれる。しかし、始めてしばらくは筋肉痛が続くのは覚悟して。
18歳から58歳まで年齢は様々ですが、誰かが新しいルートにチャレンジすると我も我もと果敢に挑む。楽しくって仕方がない笑顔。 |
身体のバランスを養う
スキーやテニス、サーフィンなどバランス感覚を養うためのトレーニングとして始める人も多いとか。怪我をきっかけにリハビリと筋肉強化を兼ねて50代から始めた方も。
誰かと競うことなく、しかも達成感が味わえるのが魅力のスポーツ。
「クライミングは誰にでもできます。遊びなのですがルールを守って安全にチャレンジする楽しさも教えてくれます」。 |
きっかけ
45歳の時に登山のプロガイドを目指す。自分の行動に責任を持ち安全な登山をするために、クライミングを練習したいと思い、自分のためのクライミング場を作った。
これから
今は、愛好会のような仲間たちとクライミングを楽しむ。
「ガンバウォール」は会員制で、松戸、流山、三郷など各地からクライミングを本気で楽しみたいと思っている人たちが集う。
クライミングをすることで気持ちのよい汗をかき、健康のバロメーターとして続けて行きたい。
始める時にかかる費用 安全を確保するために、ハーネス、チョーク、カギ付きカラビナ、靴ヌンチャク、ロープを揃えよう。3万円程度より。 対象…小学生から、70歳くらいまでの男女。50歳を過ぎてから始める人もいる。 |
FREECLIMBING
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