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一日一日と秋が深まってきました。テレビでは、日光のイロハ坂など、全国各地の紅葉情報が紹介される季節です。今回のハロー流山では、美しい紅葉を満喫できる流山のとっておきのスポットをご紹介しましょう。 |
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柏駅から東武野田線で4駅目、時間にして13分の「運河」で下車します。駅を出たらすぐ右折し、50メートルほど行くと、全国一長い「利根運河」に出ます。人道橋の「ふれあい橋」を渡って運河の北側の土手まで駅から徒歩3分。土手を右手にそのままゆっくり10分ほど歩くと、そこは松戸や柏の喧騒から想像できない緑と静寂の別世界が広がります。
ここが、今回、絶対の自信をもってお勧めする紅葉スポット、「北海道(きたかいどう)」です。といっても、地図にはありません。実は、「北海道」は昔の大字名で、今の地図では、利根運河の北側にある東深井地区にあたります。 |
紅葉のパノラマ空間を背景に、白鷺(しらさぎ)、雉子(きじ)がお出迎え |
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↑うつくしい風景が広がっている「北海道(きたかいどう)」。紅葉スポットとして、一度は行ってみる価値はあります。 |
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運河にそって歩くと、最初は運河が右にゆっくり曲がりますが、駅から歩いて8分程から、左手に大きくカーブします。そのカーブをすぎると、運河土手の左手にひょうたん池があります。このあたりから前方に見える紅葉の森は、視界ほぼ180度に広がります。さらに、静寂と美しい紅葉のパノラマ空間に目を奪われていると、白鷺や雉子があなたの直前を横切り歓迎してくれることでしょう。
●運河風景
http://village.infoweb.ne.jp/~naga/link/link.htm(夏の風景) |
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↑「流山の軽井沢」と呼ばれる、美しい森が広がっています。 木漏れ日が心地良い空間です。 |
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ひょうたん池が左手にみえたら、その先に丸太が横たわっているので、土手を下り、その丸太を渡って運河の土手から左手に広がる森へ足を進めてください。そこには、白樺、もみじ、いちょうなどが混在し、木漏れ日のシルエットの美しい森が広がります。さらに森を北方向に進むと、東京理科大学が管理する理窓公園の「白鷺の池」、「蓮池」、「白鳥の池」が見えてきます。木漏れ日の森から、湖畔で白鷺が羽根を休め、白鳥がゆったりと湖上をいく光景は、「流山の軽井沢」と言わしめるにふさわしい、幻想的なまでにロマンチックな空間です。運河駅に戻るには、森をつきって運河土手に出るか、理科大学のキャンパスの中をサインにそって戻れば、駅まで徒歩10分ほどです。
松戸からこんなに近くにある、流山の軽井沢「北海道」は、自然に対する感動と、心と体に癒しを与えてくれることでしょう。11月中旬から1ヶ月ほど続く、美しい紅葉を、ぜひ、あなたも体験してください。
(なお、駐車場はありませんから、電車での利用をお勧めします。また、ごみの持ち帰りなど、マナーはしっかりお願い致します。)
(英国国立ウェールズ大学大学院環境プログラム教授 井崎義治) |