行ってみよう! あんな所 こんな所
千葉県西部防災センター
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災害というものについて、他人事のように考えている人はまだまだ多いことでしょう。災害に対する備えを万全にするには、災害のことをよく知ることが重要です。というわけで、今月は松戸市内にある「千葉県西部防災センター」を紹介します。 |
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↑「避難と安全」コーナー。脱出が遅れると通路に煙がどんどん充満します。慌てず正確な出口を探しましょう。 |
「千葉県西部防災センター」は、千葉県内に2ケ所しかないという防災教育施設の一つです。災害からくらしや街を守るための情報や体験を楽しみながら学べる施設として平成10年6月に開館しました。この施設の一番の特徴は、インストラクターによるツアー形式で、さまざまな災害を疑似体験できるということ。「地震の科学」という部屋では、阪神淡路大震災や関東大震災と同じ震度を実際に体験できるようになっています。本誌取材班が体験したところ、地震が発生するとわかっていても、机の下に身を隠すことが困難なくらい激しい揺れでかなり恐い思いをしました。
次に、風速30mの暴風雨を体験できる「風水害の科学」という部屋を体験しました。「地震の科学」で醜態をさらしてしまった取材班は、今度はカッコよく体験しようと、さっそうとレインコートを着込んで部屋に飛び込みましたが、あっさりと風速30mの暴風雨に返り打ちにされ、30歳も近い男が半泣きになってしまいました…。
3つ目は、「そろそろインストラクターのオネーサンにカッコイイところを見せとかないと…」などと余計なことを考えながら案内された、「火災と消火の科学」というコーナー。これは、スクリーンに写った火事をゲームのように消火器を使って消火するという、火事の初期消火の訓練が楽しくできるものです。もうここまで読んで察しのよい読者ならわかると思いますが、相変わらず消火に失敗しまくって、醜態をさらしていたのは言うまでもありません…。
そして、最後に回ったのが、「避難と安全」という体験コーナー。これは、ホテルの内部に見立てた迷路状の通路で、火災が発生したと想定して、煙が通路内に充満している中をすみやかに脱出するという訓練を行います。当然、煙は人体に無害のものを擬似的に発生させています。最後ということもあり、背水の陣で挑戦した取材班(なんの背水の陣!?)。インストラクターの方に「最短時間で脱出しました」などと言われることを夢見ながら挑みましたが、あいかわらず通路内で迷子になるわ、煙に巻かれて視界が無くなるわで、本気で死ぬかと思いながら命からがら脱出しました(あくまでも、命からがらだと勝手に思っていただけですが…)。
とまあ、いろいろありましたが、実際にさまざまな災害の疑似体験をさせてもらって、災害に対する知識が深まったのは言うまでもありません。さらに、今回紹介したコーナー以外にも体験コーナーは多数用意されており、これらすべて無料というのはうれしい限り。小学生以上なら保護者の同伴なしで施設の体験ができ、障害者の方でも体験OKです。家族でもカップルでも、楽しく災害の知識を深めることができる「千葉県西部防災センター」は、松戸の穴場的なお薦めスポットです。 |
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千葉県西部防災センター
住所/千葉県松戸市松戸558-3 電話 /047-331-5511
開館時間/9時〜16時30分
(ツアーは20分おきにスタート。各ツアーの所要時間は60〜90分。すべて無料)
休館日/火曜日(祝日の場合は翌日休み)
URL/www3.tky.3web.ne.jp/~seibubou/ E-mail/seibubou@tky3.3web.ne.jp
※団体の場合は事前に予約が必要です。※駐車場あり。
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