特集記事
徳川文武の「太平洋から見える日本」
第百八十六回 闇バイト商売の悪夢
先日の事業ニュース番組「ビジネスサテライト」では、二〇一九年頃年間四万件も起こっていたが最近再び事件数が増加に転じた「闇バイト殺人犯罪」について「被害を受けにくい方法の知恵が披露された。
その情報によれば、犯行が起こるのは深夜又は早朝が多く、犯行が起こり易い環境は防犯カメラや監視機能が手薄な場所であると言う。ちなみに、我が家は七十年間、「こそどろ」に入られたことはない。その理由は、「泥棒さん」が我が家の領域に入るには、手間がかかりすぎるのだ。我が家の敷地に入るには、おおきな柵が隔てている自動車道又は電気錠がついている小門を超えて入るしかない。「闇バイト」を根絶するには、その防御方法と「闇バイトを主導する人々」と「闇バイトを実行者たち」を根絶することである。
いくら下見をしても、我が家を取巻く隣家は塀や柵で仕切られた一戸建で、隣家の敷地に立入ることは難しい。隣家への逃げ道がない。我が家の敷地に入るには大きな金属柵と電気錠が付いている小門が立ちはだかり、郵便受けのそばに防犯カメラがついている大谷石の石垣がある。隣の家と高低差があり逃げ場がないことだ。電気錠が付いている通用門を飛越さないと我が家の自動車道にはには入れない。こんな面倒くさい家に泥棒に入るには手間がかかりすぎるので、私の家は「闇バイト」の主導者が広告まで出す犯行の場所に選定される対象にならない。
闇バイト犯罪に手を染める若者たち
一方、ウェブSNSのXなどに掲載される「闇バイト」には、日本国内外に事業者たち、主犯役の「広告主」がおり、彼らは十分な受け子が確保されると、実際の一部終始の行動を指令する。犯行を指示される受け子たちは「容易に高収入」が得られると言う触れ込みを信じて、「いとも単純に」支持の従って「強盗を行い」その上、自分たちが襲った被害者たち」の多くを罪の意識もなく「殺害」してしまう。私が今回提案したいのは、「闇バイトを犯す若者」を減らすための「方法」である。
「闇バイトをする若者の動機」は「借金からの脱却」であろうと言われる。そして「強奪」が運悪く大金ではなく、コンビニ店で僅か一万円程度と言うことも報道されている。罪もない被害者が差出した金が彼の命の価値だったならば、それはあまりにも悲惨なことである。命がかかわる罪の罰金は「日本では余りにも低いと言わざるを得ない。日本における極刑は絞首刑だが、欧米の極刑は絞首刑が失くなって久しいと言う。確かに極刑と言う判決が決定しても、処刑の前後に苦痛が伴う絞首刑は二十一世紀の判決にふさわしいとは言えない。
二十一世紀の社会通念
二十一世紀の人間社会はそれ以前よりも人間性をより重視したものであるべきと考えるのは理解できる。物事にはそれなりの理由があったはずで、「借金に陥った」と言うのには、それなりの理由があったはずだ。絞首刑は刑法で最も重い罪状である。現在では、罪状を宣告されたらそれに応じる刑務所労働で罪を償うと言うのが極刑にも適用される。極刑の程度は労働の期間で決められている。一方、罪状が宣告された罪人には、罪状の軽減を請求する権利もある。現代は、国民全員がスマホに毒される現代になって来た。今回取り上げた「スマホ症状」と認定された子供のような若年の人間は、スマホの見過ぎで「スマホ病」に罹ったのかもしれない。それなら、「過激なゲーム」を提供したゲーム制作企業に健康を害するようなスマホゲーム制作に過失があったと言えるかも知れない。技術が発達すると、スマホゲームを過剰に行った状況を監視できるソフトウエアがスマホに組込まれる時代も近いかも知れない。そうなれば、この「スマホ病」を検知して、ゲーム使用者が過剰なスマホゲームを使用をしないような「サービス設定」を行うようになるかもしれない。そのための技術開発は、現在膨大な費用が投入されている「人工知能開発の最も実用的な投資回収が高い応用分野かも知れない。現在はスマホのゲーム利用により収益を獲得する通信サービスが通用するかも知れないが、近い将来、通信事業者に「スマホゲーム過剰利用」の責任を問う制度が適用されるかも知れない。そしてそのような「過剰使用者」に有害な事業が責任を問われる時代は、すぐそこまで来ているかも知れない。
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