特集記事
◆『おかねの学校』って
子ども達に、お金に対する「正しい知識」と「健全な使い方をするための価値判断力」を培ってもらおうと活動するNPO法人『おかねの楽校』。千葉県内の有志のファイナンシャルプランナー達が、ボランティアで4月〜2月の間20回にわたり先生役をつとめ、お金について様々なことを学ぶ、金銭教育講座です。
◆『おかねに対しての意識改革』
子ども達に「夢を叶えるためにはどうしたらいいか?」「何が大切か?」を問うことから『おかねの楽校』の講座はスタートします。例えば「サッカー選手になりたい」と思ったら練習するためのボールやスパイクが必要です。その道具を手に入れるためにはどうするか……そう、「お金」で買います。私達の生活には「お金」はなくてはならないものであり、大切なものだということから学んでいきます。
◆屋台を体験しながら学ぶ
次にその大切なお金はどのように得られるのかを学びます。「入ってくるお金(売上)」から「出るお金(経費)」を引くと「儲け(利益)」になるという仕組みを理解するため、実践としてお祭りに屋台を出店して学びます。
何の店を出すか、何を準備するか、売上目標はいくらにするかをみんなで話し合い、計画・準備・販売まで基本的に全て子ども達自身で行います。2日間の売上から仕入れなどの経費を差し引いた「儲け」が子ども達のお給料となるので、みんな真剣に取り組みます。こういった体験が出来るのも『おかねの楽校』の魅力です。
15期目を迎える今期の生徒さんは小学4年生~6年生の男の子3人、女の子3人の総勢6人。このメンバーがお祭りに出店しました。
8月3日、みのり台で行われた納涼盆踊り大会に出店時に取材しました。
今年の出し物は「射的」でした。企画段階では、飲み物・タピオカ・フランクフルト・焼き鳥など色々な案が出たそうですが、話し合いの結果「射的」になったそうです。
景品はぬいぐるみやテレビゲーム・ジグソーパズル・お菓子等ですが、子ども達が買い出しまでおこないました。
会場の設営は、まずブルーシートを使って風よけの壁を作ることから始まります。高い所の作業は先生達が行いますが、低い所や棚や商品のディスプレイ等は全て子ども達の仕事です。
トラブルが起きて子ども達の手が止まると「そのうちできると思ったら大間違い」と先生の厳しい声が。そして問題解決の為のヒントを出すと、子ども達は集まって相談し解決しました。あくまで子供の自主性に任せるのが印象的でした。
保護者の方からも、お金に関する知識が得られたことや、他校の子どもと仲良くなれたこと等が好評でした。
屋台の運営で、普段学校では学べない貴重な体験ができたようです。
おかねの楽校
平成17年4月におかねの楽校の活動を開始し、同年6月に松戸市教育委員会サタデーコミュニケーションスクール事業ならびに文部科学省地域子ども教育事業として第1期「おかねの楽校」開校。平成19年1月にNPO法人化。今年で15期目になります。必要なものと欲しいものがあること、おこづかい帳のつけかたを子どもたちが楽しみながら学べるオリジナルのおこづかいゲームも好評です。
おかねの楽校からのお知らせ
令和2年度の第16期おかねの楽校は、来年3月から生徒を募集します。
■対 象 小学校4年生~6年生
■参加費 20,000円(予定)
■お問合せ 047-308-4070(安江)
HomePage http://www.okanenogakkou.com
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