特集記事
子どもたちに、お金に対する「正しい知識」と「健全な使い方をするための価値判断力」を培ってもらおうと活動するNPO法人おかねの楽校。千葉県内の有志のファイナンシャルプランナーたちがボランティアで先生役をつとめ、1年間を通してお金について様々なことを学ぶ、金銭教育講座を実施しています。
◆屋台を出店してお金のことを学ぶ!
子どもたちに「夢を実現するにはどうしたらいいか?何が大切か?」を問うことからおかねの楽校の講座はスタートします。例えば「野球選手になりたい」と思ったら練習するためのグローブやボール、バットが必要です。その道具を手に入れるためにはどうするか・・・そう、「お金」で買います。私達の生活には「お金」はなくてはならないものであり、大切なものだということから学んでいきます。
次にその大切なお金はどのように得られるのかを学びます。「入ってくるお金(売上)」から「出るお金(経費)」を引くと「儲け(利益)」になるという仕組みを理解するために屋台を出店し、そこから学びます。何の店を出すか、何を準備するか、売上目標はいくらにするかをみんなで話し合って決めていきます。計画・準備・販売まで基本的に全て子どもたち自身で行います。2日間の売上から仕入れなどの経費を差し引いた「儲け」が子どもたちのお給料となるのでみんな頑張って取り組んでいます。こういった体験が出来るのもおかねの楽校の魅力です。
◆男子パワー全開!
12期目を迎える今期の生徒さんはなんと全員男子!おかねの楽校が開校して以来、全員男子生徒というのはめずらしいとのこと。小学4年生〜6年生の計7名で今回のお祭りを盛り上げてくれました。
◆子ども達の屋台体験! 元気な声で盛り上げます!
8月6日、みのり台で行われた納涼盆踊り大会に出店した子どもたちの屋台は「くじ引き」。みんなで意見を出し合って決めました。本番に向けて景品を用意したり看板を作ったり、想像してたより大変だったと彼らが話してくれました。2日間のくじ引き回数の目標は500回とのこと。目標達成のためにみんな頑張りました。
盆踊りの開始前にみんなで段取りの確認や、声出しの練習。最初は恥ずかしがって小さい声だったので先生たちから「それじゃあお客さんに聞こえないよ!」と言われ何度も練習しました。大丈夫かな・・・と思っていましたが、本番では本領発揮!大きな声で「くじ引きいかがですかー!」と元気いっぱいに呼びかけている姿に惹かれ、お客さんがたくさん集まってきました。1等賞を引き当てた女の子にはみんなで「おめでとうございます!」と盛り上げ、とても喜ばれました。
今回参加していた生徒さんの中には自らおかねの楽校に行きたいと言って参加した子もいました。保護者の方は「子どもがお金について勉強したいと言ったのでとても良い機会だと思った。授業が難しいと言っていた時もあったが、こうして頑張って楽しそうに働いている姿を見れて良かった。」とお話ししてくれました。
普段学校では学べない「おかねの楽校」での貴重な体験は、将来必ず役立つ時がくるでしょう。
おかねの楽校
平成17年4月におかねの楽校の活動を開始し、同年6月に松戸市教育委員会サタデーコミュニケーションスクール事業ならびに文部科学省地域子ども教育事業として第1期「おかねの楽校」開校。平成19年1月にNPO法人化。今年で12期目になります。必要なものと欲しいものがあること、おこづかい帳のつけかたを子どもたちが楽しみながら学べるオリジナルのおこづかいゲームも好評です。
おかねの楽校からのお知らせ
平成29年度の第13期おかねの楽校は、来年3月から生徒を募集します。
■対 象 小学校4年生~6年生
■参加費 20,000円(予定)
■お問合せ 047-308-4070(安江)
HomePage http://www.okanenogakkou.com
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