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特集記事

Vol.194 -- 2016 年 06 月号

徳川文武の「太平洋から見える日本」

徳川文武

第八十五回 原爆謝罪だ、企業偽装だ、一体何が問題なのか



米国大統領の広島初訪問
一九三三年米国に亡命したアインシュタインは、ナチス下のドイツが原子爆弾製作に着手するとして、一九三九年ユダヤ系米国大統領ローズベルトに米国の原爆製作を勧告した。マンハッタン計画の下に多くのユダヤ系人が参加して、その研究・実験・開発・製造が行われた。ニューヨークで着手した原爆製作は、その後ニューメキシコ州にできたロス・アラモス研究所で行われた。人体に及ぼす効果は実験評価で分かっていた。放射元素の人体実験は、何と米ソ冷戦の最中一九七〇年頃まで続いた。無差別大量殺戮兵器を知りながら戦争に使用した点で米国は責任を問われる。広島・長崎への原爆投下は、終戦を早め米国兵士の犠牲を減らすためと米国は言うが後付けの弁解に聞こえる。原爆投下の一九四五年八月以前に、米軍に抵抗する日本軍に余力はなかったし、大使館を通しての事前の降伏も聞き入れられなかったと言われる。
今回伊勢志摩で開催される世界七巨頭会議のあと、米国大統領として初めて被爆地広島をオバマ大統領が訪れることは、まことに意味深い。被爆国の日本では、オバマ大統領が広島の原爆慰霊碑を訪れる目的は、謝罪か追悼か核兵器廃絶か平和の推進かを問う議論があるが、米国政府は謝罪ではないと言明している。テレビニュース番組は、日本国民の意見は核兵器廃絶、四分の一が謝罪を、三分の二は恒久平和の担保を重要と答えたと報じられた。米国による原爆投下の謝罪に関係なく、これほど悲惨な結果を招いた「愚かな証拠」として、原爆投下を「最初で最後」にすることは「世界平和」にとって重要だ。
歴史を思い起せば、日清、日露、日中戦争と進み、日本に戦争をする金が底をついた。当時の日本は、鉄鋼、工作機械、石油資源を米国からの輸入に大きく頼っていた。植民地獲得に出遅れた米国は、西欧列強と組んでアジア支配の野望を持ち、日独伊三国同盟を結んだ日本を、植民地化されたアジアから締め出す西欧同盟を組んでいた。日本への原爆投下を招いたのは日本帝国政府の外交にあったと思う。太平洋戦争を始めて半年、ミッドウエイ戦線で海軍主力艦船を失い、戦い続ければ国が滅びることは明白だったが、日本政府の暴走は続いた。日本は太平洋戦争に惨敗し、軍人や民間人が連合国を代表する米国総司令部による軍事裁判にかけられるか、裁判を経ないで現地で処刑された。A級戦犯(戦争指導者)七名とBC級戦犯(非戦争指導者)千人が死刑判決を受けた。これがアジア諸国に戦場を展開した日本への報酬だ。西欧諸国は地理上の発見以来、地球を植民地化して資源を貪り、大量の奴隷を取引した。西欧諸国のキリスト教会を飾る装飾は、世界中の植民地から略奪した金や宝石で飾られた。

現代日本人の罪の意識
現代日本人には長年しみついた儒教や仏教の「倫理意識」はあるが、一神教のキリスト教を信じる欧米人やその布教を受けた中南米人のように「性悪感」は持合わせず、性善説を信じるため「罪の意識」が希薄だ。米国の学校では聖書学習はあっても道徳科目は無いのに、太平洋戦争後の日本では道徳教育が復活する。日本では儒教の「倫理意識」は年功序列と親分子分や上下関係と言う権力関係が根幹にあるため、他人依存が強く独立心が育ちにくい。これに対してキリスト教社会は、「個人の独立」を肯定し、「人権尊重」と「個人の自由」を担保し、「自由競争」を容認する一方「自己責任」を強調する。したがって儒教・仏教社会は一般的に「受動的」、キリスト教社会は「能動的」と言える。
現代日本社会で次々に起る「偽装」は日本の特徴なのか。日本で金を儲けるには、「能動的競争で勝つ」より、「受動的偽装でごまかす」ことが選択されるのだろうか。今回発覚した、十年以上にわたる三菱自動車の「燃費偽装」や議員時代からの都知事の「使途金偽装」は、日本人として恥ずかしい。東芝の「会計偽装」、「食品偽装」や「サービス偽装」の類が横行する。「日本人の正義感」はどこへ行ったのか。米国であれば、偽装再発を防止する法律と罰則は強化されるはずだが、日本では軽い処罰で幕を閉じるらしい。日本人は「面子」を重んじる民族だ。「恥をかく」のがいやなら悪い事はしないことだ。日本で不祥事を起すと、「はじめ」は事実を受入れず、「形勢が不利」となるや、「謝罪」は勿論「土下座」もいとわない。着服した金を返せば「覆水盆に戻る」のか。日本人の「性善説」は心の底で「楽観主義」と結びつき「偽装」となるのか。それとも部下は上司の命令に弱いのか。

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