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特集記事

Vol.187 -- 2015 年 11 月号

徳川文武の「太平洋から見える日本」

第七十八回 日本国をさらに強靭にする人材育成

 日本の官僚(省庁の国家公務員)は世界一優秀であると言われる。しかし、日本国(人事院)は努力する彼らを充分育成し活用しているだろうか。昇進制度に乗り、激しい競争に勝ち抜いて来た官僚は「キャリア官僚」と呼ばれ、人事院の方針で「定期異動」により職位が上がり権限が増す。日本では「年功序列」が社会構造の基本であったが、昇進は実力主義へと徐々に移りつつある。また財務省や法務省のように学閥色が濃厚な省庁もある。日本では官僚の職位と権限と報酬は密接に関連する。官僚の頂点は、国務大臣級の人事院総裁、会計検査院長までで、官僚は国会議員から総理大臣が任命する閣僚(大臣と官房長官など)を支えて国家組織が成り立つ。日本国は官僚に支えられた閣僚を総理大臣が指揮して機能する。日本では、省庁など上下の結びつきは緊密だが、省庁間の横断的結びつきが弱い。日本は伝統的に各家族が血族として結びつき、日本の各家が塀や垣根で隔離されていることと関係しているように見える。これは日本社会の基本理念である農耕生活と儒教思想の影響であると感じられる。

国家機能を支える人材の適材適所
組織の長や上級職に要求される能力は、日本では「管理能力」や「統率力」と言われて来た。それは現代では、第一に「統率力や指導力」、第二に「計画力や実行力」、第三に「学習力や職に応じた専門知識」だろう。その条件を満たせば小学校卒でも総理大臣になれた。日本の大学卒の文科系と理工医系の卒業生数の比率は、現在の早稲田大学を例にとると、大まかに十五対一になっている。国会議員には様々な専門分野の人材がいるものの、日本の閣僚職の割り当ては「適材適所よりも派閥の陣取り合戦」の様相が濃厚である。そのような閣僚の任命は、文部大臣をやった人が外務大臣をやるなどがしばしば起こり、日本の政治家に素人が多いと言われても仕方がない。国会議員その中でも大臣の金がらみの不祥事は、足を引っ張るのが目的となってしまった野党の批判の対象になる。責任逃れに辞職すると言う無責任さが、国会を混乱させ、国の政治を腐敗させる。

第三次安倍改造内閣の人事を垣間見る
今回の内閣には総勢二十名の大臣や長官たちと、これを支える副大臣たちがいる。今回の閣僚の任命は「適材適所」なのか、「新奇名称」も多く、何か思いつきで出来た印象が強い。教育再生、原子力経済被害、原子力防災、原子力事故再生、一億総活躍と「任命の名称」は具体的であるけれど、細切れのおかずが多い、懐石料理のようだ。また三人の女性大臣には「過去の難題を割り当てた」と言う感じがする。大臣一人に、なぜ「沖縄北方領土と科学技術」と相容れない分野を担当させたのか。今回の政権が「経済最優先」だと言うなら、世界中で有名になった「派遣労働者」、「女性労働支援の保育園」、「外国人研修生労働」、「介護労働者の待遇」など、安倍政権になってからすでに三年目、何も改善されてはいない山積された問題の解決が最優先だと思う。加藤担当大臣にも、一億総活躍、女性活躍、拉致とありったけのキーワードを投げつけた。議員会館の献立には現れないかも知れないが、巷の食品小売価格は年初から二割位上昇した。「邦人拉致」と「北方領土」に期待された進展がないと国民は強く感じる。今回の大臣肩書きは、昼休みに生徒が集まり、キーワードを出して下さーいと言って集めたカードに書いたと感じるのは、私一人だろうか。

マイナンバーカード
現在日本政府が計画しているのは、「マイナンバーカード」にその目的である国民番号を書き込み、あとIDとパスワードによって、持ち主の年金口座や医療口座の情報を引き出すことが出来ると言う危険だ。余りに便利になる「マイナンバーカード」は、致命的な危険を持っている。

私が米国で取得した「社会保障カード」は「名刺大の紙カード」で日本の国民番号に相当する九桁の番号と私の名前が印刷してあるだけだ。米国では誰でも生まれれば病院で「社会保障番号(SSN)」は出生証明書と共に発行する。重要なことは、「社会保障カード」は現在プラスチックかも知れないが、「社会保障番号と保持者氏名」だけ記入してあることなのだ。もちろん年月日の情報はない。「社会保障カード」は持ち歩くことはない。SSNは、雇用、医療、年金、金融口座、融資などあらゆるところで使用される。

政府は「マイナンバーカード」の利便性を考えず、「国民番号」を危険に曝さない方法を考えた方が良い。住民票請求のとき、国民番号は本人にしか知らせないようにすれば、「カードは不要」になる。

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