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生まれ日個性学で 人間関係改善 Vol.34 もし相手のキモチがわかったら? |
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スポーツ選手の品格 スポーツ選手の品格が話題になっています。相撲界では朝青龍元横綱。そして、バンクーバーオリンピックではスノーボード・ハーフパイプ日本代表の國母和宏選手。どちらも競技外での態度(言動)が原因でマスコミを賑わせています。 実はこの二人、生まれ日個性学で観てみると、同じF4タイプのアスリートだったのです。では、このタイプという視点から「なぜ、あのような言動(態度)をとってしまったのか」ということについて簡単な分析をしてみることにしましょう。 タイプから見た態度の分析 F4タイプは円形図式で見ると、ファイト派でイン型(円の内側)に属します。そして、ムード派から遠い位置にあるタイプです。 ファイト派というのは、「勝ち負けにこだわる」という傾向性があり、ファイト派のイン型(F2・F4)は「言語表現に不自由さを感じている」という特徴を持っています。自分が思っていることを言葉で上手く伝えられない「もどかしさ」を感じているということです。このため、記者会見などでマスコミから挑発されるとすぐに反論したくなる衝動にかられる反面、言葉でいちいち説明するのが面倒なために、それが態度となって表れてしまうのです。特にF4タイプについては、ムード派の要素が弱い(ムード派と対角線上に位置している)ために、何ごとも合理的に割り切りろうとしてしまうので、「競技者として強ければいいだろう。結果さえ良ければ文句はないだろう。」という思いがより一層強く出てしまい、あのような態度になってしまったと考えられます。 態度と個性は違う ここで勘違いしないように注意していただきたいのは、今回のお二人のような態度は、F4タイプに共通する個性ではないということです。ですから、F4タイプのアスリートが皆同じような態度をとるというわけではありません。 個性というものは、「生まれ持った気質」という原石を、「教育環境」や「生活環境」という学習によって磨いて作り上げていくものです。そして、その磨き具合が本人の成長の度合いとなり、日常の生活の中で態度となってあらわれることになるのです。 生まれ持った気質(個性)は変えられなくても、態度は教育によって変えられることができるのですから、それを変えられないというのは、タイプ以前の人間性の未熟さに問題があるということなのです。 個性を伸ばす教育 親や教師、指導者などの周囲の大人たちが、子供たちの「生まれ持った気質」という原石の特徴を知らずに間違った磨き方をしてしまえば、同じ気質であっても悪い方向に向かってしまうこともあります。個性を伸ばすということは、際立った才能だけを伸ばせば良いというわけではありません。何事にも光と影というものがあるように、長所を際立たせるほどに、その影となる短所も際立ってしまうということに注意しなければいけないのです。 たとえば、今回の例のようにF4タイプの子供の「強さ」に磨きをかけようとするならば、その気質を考慮して、強くなるほどに謙虚さを学ばせる必要があるということです。その競争心の強さは認めても、目先の勝ち負けだけにとらわれすぎて、周囲への配慮に欠けた態度をしないようにすることを、他のタイプの子供以上に学ばせ、納得させなければいけないのです。 当たり前のようですが、これはF4タイプに限った話ではありません。他の11のタイプについても同じように「それぞれのタイプにありがちな失敗例」というものがありますので、皆さんも円形図式から個性の光と影を推測し、態度を改める方法を分析してみてはいかがでしょうか。 |
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