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特集記事

Vol.110 -- 2009 年 06 月号
徳川文武の「太平洋から見える日本」
 第三回<日本語はどうなる>
  この忙しい現代日本では毎日のように新語が増え続け、日常使う言葉はどんどん省略されていく。新語の例には「フリーター」、短縮語の例には「アニメ」や「地デジ」や「ただとも」がある。現代の日本語の場合には三文字や四文字の短縮語が多い。世界中の民族を移民として迎えている米国の英語の変化はこれに比べると、驚くほど保守的である。特に米国では短縮語は複合語のアルファベットの頭文字を取って作られる。例として、FDAは食料薬物管理局の略号である。私が知る限りでは米国では、日本のように通常の単語をどんどん短縮することは少ない。しかし、テレビジョンはTV、冷蔵庫(レフリジレータ)はフリッジと言う。米国は日本からさまざまな用語を取り入れた。1970年代日本が安価に高品質の工業製品を世界の市場に送り出したとき、米国の同業者たちやビジネススクールでは日本の成功の秘密を究明しようと日本企業研究を始めた。そのときに米国に無い概念の日本語用語を多く取り込んだ。例として、看板(トヨタ)、根回しなどがある。数年前に季節風カトリーナが米国南部を襲ったときには津波と言う言葉が米語になった。しかしこれらの日本用語は米国に無かったので取り入れられたのであるが、日本で外国語用語を取り入れた事情はこれとは違う。
 日本のテレビ番組を見ていると、誰が使い始めたのか、一見英語の単語であるが正しくない使い方が実に多く耳に飛び込んでくる。すでに日常にある日本語で言えば問題ないのにと思う。テレビ局の解説者が使う通りにこれを記すと、
1 大きなまぐろを「ゲット」します。  (「捕らえる」ではなく手に入れるという意味)
2 シンプルに「コメント」しました。  (「述べる」ではなく、注釈、批評す るという意味)
3 この客が「リピータ」になる。(「再 来顧客」という言う意味は英語に は無い)
4 「ファイナル」ゲームを「スタート」 します。(「最終」、「始める」と言 えばいいのに)
5 「ブルー」のシャツで「フレッシュ」 に見えますよね。
6 これは「シリアス」な「シーン」で すね。
7 それは「プライバシー」な質問で  すので…(正しくは「個人的」でパーソナル)
 外国語の日本語化で私が危惧しているのは、新聞や放送のような報道機関が外国語単語を安易に日本語化して、我々日本人が使い続けてきた「美しい日本語」をほうむりさってしまうことだ。報道界で活動している人々には「かっこよく聞こえる外国語」を自分がはじめて使ってみたいと思うのか。我々日本人の間では現在でも白人が優位であると言う劣等感があるのか。NHKのアナウンサーの日本語は長らく日本語の鏡とさえ言われ、良い意味でお手本にされてきた。ところがこの二十年くらいは、頭をぼさぼさにしたアナウンサーがテレビに登場して、番組の中で不必要に英語単語を乱発している。これを聞いた視聴者たちは、悪い意味でNHKアナウンサーが使う「日本語化した英単語を使うのが常道」だと、その真似をしてしまう。
 我々日本人の外国語に対する障壁は高い。中学校から大学まで英語の授業時間は少なくとも毎週数時間以上はあった。明治以来、日本は近代化しないと西欧列強の仲間入りが出来ないので西欧の文物習慣を取り入れてきた。それには西欧の言葉を学び情報を吸収することが最短の道であった。そのため、日本人の外国語勉強は外国を学ぶ一方で、これを使って日本を世界に知らせようと言う努力が不足していた。印欧語で育った白人たちがその語族の別の言語を使うことは比較的容易であるが、中近東言語や中国語や日本語のように全く異なる言語の読み書きは彼らには容易には出来ない。おまけに日本語の表記には漢字とひらがなとカタカナの三種類が使われる。我々が自国語である日本語を使って日本を世界に売り込むことが出来るほど世界は甘くは無い。日本が国際的に十分理解されるには、日本語化された外来語を使っても発音が異なるから通じない。したがって、印欧語を使って彼らに日本を売込むことが我々の繁栄のために重要である。

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