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　一輪車に乗ったことがありますか？ほとんどの人が、自分には絶対に無理と、あきらめてしまっているのではないでしょうか。乗ることができるだけで自慢できる一輪車で、曲に合わせて演技をする子ども達がいます。今回は、「一輪車演技」に取り組む『松戸一輪車クラブMIC』に取材に行ってきました。
　一輪車演技とは、一輪車で行うダンスのようなもの。ソロ・ペア・グループ（5人以上）の部門別で、音楽に合わせて演技をし、創造性、芸術性などを表現するスポーツです。『松戸一輪車クラブMIC』は、子ども達からの一輪車演技をしたいという要望に応え、松戸一輪車協会が支援し、2006年4月に発足したチーム。指導者がいないなか、子ども達が自ら振り付けを決めるなど、試行錯誤しながら頑張っています。
　取材当日は、大会に出るためのビデオ審査（録画された演技内容で大会に出場できるか決まる）の録画の日でした。ビデオ審査では、演技中に１人でも落車（一輪車から落ちること）したら大会への出場が難しくなることから、みんな緊張しながら演技をしていました。全員が息を合わせて回転したり、全員が手をつないで走ったり、フォーメーションが次々と変わります。何度も落車して、悔しさのあまり泣き出す子も。失敗するたびにみんなで励まし合って、ついに全員落車なしの演技ができました。練習後、キャプテンの日向寺さんにこのスポーツの面白さを聞いたところ、「新しい技が成功したときや、良い演技ができたときに観客から声援をもらったときですね」とのこと。
　一輪車演技に最も必要なことは、チームワーク。みんながお互いのことを考えて初めて素晴らしい演技に繋がるのです。MICの子ども達は、そのチームワークで様々な困難に立ち向かい、さらに美しい舞を見せてくれることでしょう。