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特集記事

Vol.83 -- 2007 年 03 月号
 今、日本の伝統話芸、落語がブームを呼んでいます。ドラマ『タイガー&ドラゴン』の影響で、若いお客さんも増えて、週末の寄席は、満員になるそうです。
 今回は、松戸で生まれ育った落語家、『月の家鏡太』さんにハロー記者が、インタビューしてきました。

 ー落語との出会いは?
 もともと父親が、落語が好きで、家に『古今亭志ん生全集』のCDがあったのですが、落語に興味がなくて正直馬鹿にしていたんです。しかし、聞いてみたら結構面白いなって思い、そのとき初めて落語に興味をもちました。ただ当時は、寄席の場所も分からないし、仕事が忙しくて落語家になろうとはこれっぽっちも思わなかったですね。
ーでは、落語家になった経緯は? 
 高校を卒業した後、劇団に入って27歳まで舞台やCMやVシネマに出演していたのですが、実は子どもの頃からドリフとかが好きでお笑いをやりたいと思っていました。そんなある日、舞台で一緒になった人の中に落語好きな人がいて、寄席に連れて行ってもらい、生で見ると本当に面白い、寄席って気軽に入れるところなんだと分かりました。それからは、1人で寄席に行くようになり、そのうち落語家になろうと考えるようになりました。落語家になるには、師匠に入門する必要があるのですが、寄席を見に行ったときに一番面白かったのが、師匠の圓鏡でした。そこで、師匠に弟子にして下さいという内容の手紙を送ったところ、1、2週間して師匠に会うことになり、すんなりと入門が許されました。後で師匠から、「手紙の内容が良かったから弟子にしたんだ」と言われたのですが、何を書いたか今では、全然覚えていないんです。(笑)
ー弟子になってからの生活は?
 『見習い』を半年から1年、『前座』を3年〜4年、『二ツ目』を10年ぐらい、そして最後に『真打』になります。真打になるまで合計で15年くらいかかります。
 それぞれの身分について説明しますと、『見習い』は、朝から師匠の家に行って、掃除洗濯等の下働きをします。基本的に給料はありません。『前座』になると、朝、師匠の家に行った後、寄席に行きます。寄席の楽屋で、お茶汲みや、師匠方の着物を畳んだり、ネタ帳(寄席で行われたネタを記録するノート)を書いたりします。寄席での仕事は365日あって、丸1日仕事をしますが、給料は雀の涙程度です。『二ツ目』になると、ここで初めて人としてあつかわれます。紋付、羽織、袴なども着られるようになります。『真打』になると、師匠と呼ばれるようになって、弟子を取ることもできます。
ー今後の目標は?
 4月7日に松戸の森のホールで『鏡太・ザ・ワールド春の祭典!2nd』(下段参照)を開催するので、前回よりお客さんをたくさん集めて、満席にしたいですね。とても楽しめると思うので、ぜひ来て下さいね。
ー最後に、ハローの読者に一言!!
 ぜひ、寄席に行ってほしいです。浅草、上野、新宿、池袋の4カ所にあります。365日年中無休で、落語を気軽に見ることができるので、興味を持ったら気軽に行ってみて下さい。
 鏡太さんのお話を聞いて、記者も落語に興味が湧いてきました。寄席は、気軽に行ける場所ということなので、みなさんも足を運んでみてはいかがですか?

月の家 鏡太 プロフィール
本  名:川上 政志
生年月日:昭和48年9月19日
出身地:千葉県松戸市
血液型:O型
身  長:175cm 体重:75キロ(入門時は65キロ)
 紋 :三つ組橘
出囃子:DO ME(ドゥー ミー)
所  属:社団法人 落語協会
<略歴>
平成元年 松戸市立常盤平中学校卒業
平成4年 私立東京学館浦安高等学校卒業
平成4年〜平成13年 舞台・CM・Vシネマ等で活躍
平成13年6月 四代目「月の家圓鏡」に入門
前座「月の家かがみ」誕生!
平成16年11月 二ツ目昇進。「月の家鏡太」に改名
URL http://www.k4.dion.ne.jp/~kyota-t

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