特集記事
高科章先生は、松戸太極拳同好会の会長。日曜日午後6時からの明市民センターで教える。高科先生オリジナルの気功ストレッチが人気。 |
ゆっくり無理なく続ける。自分に集中する時間。
武道から健康へ
「健康は個人のみならず、家族、社会にとっても必要なことです」とは、楊名時八段錦太極拳友好会、千葉県支部副支部長で師範の高科章さん。
太極拳は400年前に陳皇帝を守るための拳法として生まれた。中華人民共和国の成立後、国民の健康促進のために簡化太極拳がひろまり、現在では楊名時氏の「楊名時八段錦太極拳」をはじめ、日本でも広く知られるようになった。
流れるようなゆったりとした美しい動きの中で体全体の筋を伸ばし、姿勢を保つために意外なほど筋肉を使う。24の型すべてを終えるとじんわりと汗がにじみ、足の裏から温まっているのがわかる。
40代から太極拳をはじめたという清水喜久江さん。無理なく10年ほど稽古を続けた頃に試験を受け、現在は師範に。太極拳の教室を受け持ち、普及と指導の楽しみが増えた。 |
目的は人それぞれ
松戸太極拳同好会の方々にお話を伺うと、テニスやマラソンなど他にもスポーツをしている40代の方は、ストレッチとしてケガや疲れの防止によいとのこと。その他ウォーキングの呼吸法によいという方や、会社でイライラしがちな自分を見つめる時間にしているという方も。
生活の中に上手に取り入れられるのが、太極拳の最大の魅力だ。
太極拳を初めて1年半。おかげで、体の不調が減り、他の武道がバリバリできるようになった。 |
きっかけ
幼いころから空手を学び、現在は他に合気道も。年齢を重ねてゆったりとした太極拳の動きに魅力を感じたこと。
魅力
ゆっくりと時間をかけて関節をのばすので、とても気持ちいい。持病だった膝の痛みも太極拳を始めて6ケ月で治ったとのこと。朝晩に10分から20分ほど太極拳かストレッチを行う。特に高科先生の教える気功ストレッチを日課にしている。散歩のときには太極拳の呼吸法を意識するなど、毎日の生活に上手に取り入れている。
対象年令… 80、90歳で続けている方も。
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TAIJIQUAN
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