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中でもユニークな展示は、1962年(昭和37年)頃の常盤平団地の内部を復元した展示コーナーです。 近頃は、レトロなおまけがついた食玩が人気となったり、ラーメンやカレーなどのフードテーマパークがオープンラッシュに涌いています。共通しているのは、50年代から60年代を感じられること。大人達は子供の頃の懐かしい記憶を思い出すことができ、若者の目にはクラシカルな雰囲気が新鮮に映るのでしょう。 この団地コーナーもそんなレトロな雰囲気が感じられる場所。博物館の中に、団地の建物がそのまま切り取られたようにそびえています。階段を上って中に入ると、そこには「50年代から60年代の古き良き生活」が拡がりく、部屋内部はとてもリアル。2DKの間取りや小物など、それぞれが当時を完全に再現しています。畳以外の部分には実際に足を踏み入れながら、風呂やトイレの中も覗けます。 部屋に置かれているテレビでは昭和35年のニュース映像やCMなどが当時の音楽とともに流れ、配電盤や非常ベル、台所にある調味料や食器、風呂、家電製品など生活に密着したものが妙に懐かしかったりします。さらに、リサイクルショップでもなかなかお目にかかれない電化製品や小物のデザインも。レトロなデザインが好きな方にはたまらないのではないでしょうか。 大人から子供まで楽しみながら勉強できる感動体験型博物館。ガラス越しに展示物を見たり、説明を読むだけの博物館より、ずっと楽しい時間を過ごせました。 |
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