松戸の生活情報サイト::Helloまつど.com

特集記事

Vol.49 -- 2004 年 05 月号

　柏市布施の「あけぼの山農業公園」は、農業に親しめるよう自然や土とふれあいながら学べる施設がそろう公園です。農業公園ゾーン、体験農園ゾーン、あけぼの山公園ゾーンの３つのゾーンに分かれて構成されています。
　正門を通れば、地形を活かした遊歩道になっており、季節毎にいろいろな花草木が楽しめます。農業公園ゾーンのアスレチックコースに着くと、約20ものフィールド・アスレチックが。バランス感覚が必要なブランコやロープウェーなどもあり、20代後半になる取材班も思わず夢中になってしまいました。
　更に進めば、この地区の農業に関する資料館があり、農耕具などの資料が展示されています。
　広場ではお弁当を食べたり、写真撮影、フリスビーで遊んでいる家族連れやカップルなどで賑わっていました。ここには、人工の小川もあり、夏になると水遊びもできるとか。
　公園の一番の見どころは「風車」。体験農園ゾーンには大きな風車があり、その前では四季折々の花が咲き乱れます。特に今の季節に咲く15万本のチューリップや、秋のコスモスは一生に一度は見る価値あり。取材当日も、晴天の中、色とりどりのチューリップ、シバザクラが満開に咲きとても綺麗でした。また、ここでは芋掘りや田植えも体験できます。
　遊び疲れたら、「バーベキューガーデン・かしわ」でしばし休憩。食事をしたり、お弁当を広げたりと便利な場所です。もちろん、バーベキューもできます。
　１年の中でも、４月から５月の春は、花々が咲き乱れる季節。大自然と触れ、その美しさに感動できます。今度の休みには友人や恋人、家族を誘って「あけぼの山農業公園」に出掛けてみてはいかが？

住所／柏市布施２００５-２
開園時間／９時〜
入園料／無料／駐車場／無料
休園日／月曜日(月曜日が休日の場合は翌日）
アクセス／我孫子駅からあけぼの山農業公園行き終点下車徒歩７分／柏駅西口４番バス停から乗車、布施行きバス「35分」、寺山坂下下車徒歩５分

菜の花もあたり一面に咲いています。

　江戸時代の松戸は、水戸家の鷹狩り場として使われていました。現代に暮らす私達にも馴染みの深い水戸黄門も、よく松戸に来ては鷹狩りを楽しんだといいます。古くからの言い伝えにより、興味深い小話が残っています。
　水戸黄門と呼ばれ、親しまれている徳川光國が松戸へ鷹狩りに来て、松戸神社で休んだ時のこと。光國は、社前の公孫樹の枝に一羽、白い鳥が止まっているのを見つけました。鷹を放ってそれを捕まえようと考え、鷹を放ちます。ところが、鷹がおびえて動かなくなってしまいました。光國はそれを見て、今度は自ら弓を引きました。家来たちは「神社境内のことなので神霊の災いがあるかもしれない」と止めたのですが、光國はまるで聞かず、弓を満月に引き絞ります。すると、不思議なことに手がしびれ、矢は真中から折れてしまったそうです。光國は驚いて、神前おそれ多しと悟り、弓矢を神前に供えて無礼を詫びて帰ったというお話です。

←光圀が置いて帰ったと伝えられる弓。今も境内に残っています。

　<松戸神社>住所／松戸市松戸１４５７（松戸駅西口徒歩約10分　伊勢丹そば）
<徳川光圀>１６２８年６月10日・水戸徳川家（御三家）藩主の子として生誕。18歳のとき司馬遷の『史記』に感銘し、これが心の転機となり学問に精を出し始めました。１６５０年、『史記』に基づいた日本の歴史を編纂すべく史局（彰考館）を開き、佐々介三郎宗淳(助さん)・安積覚兵衛覚（覚さん）と共に『大日本史』の修史事業を開始。１６６１年、34歳の時に家督を継いで藩主となり、宗教政策（領内寺社の粛正・不良僧侶の還俗）などの政策を行いました。