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特集記事

Vol.42 -- 2003 年 10 月号

高木第二小学校の3年生が体験授業で訪れた五香の梨園、
斉藤農園を取材しました！

　厳しい陽射し、辺りに響く蝉の声、秋がすぐそこまで迫っているという季節を感じさせないほど良い天候に恵まれた９月５日。この日は、静かな梨園、斉藤農園が一年で最も賑やかな一日でした。高木第二小学校の３年生が、梨の栽培を学びにやってきたのです。毎年、高木第二小学校の３年生は４月から約半年の間、斉藤農園を訪れます。生徒達は梨園で働く方々から話を聞き、梨の栽培から収穫まで実体験を通じて学ぶことができます。今回は、これまで成長を見届けた梨を収穫し、その味を味わい、約半年間の授業の締めくくりとなります。
　まずは、斉藤農園を営む斉藤和豊さんが、梨の種類や梨園の仕事について講習します。「皆さんが４月からずっと見てきた梨も収穫の時期を迎えました。この収穫の時期を過ぎると、今年の梨栽培は終了しますが、梨園の仕事は終わりません。枝を切ったり、肥料をあげたりと、すでに来年の梨の為に仕事をはじめています。今年は晴れの日が少なく、果物栽培が難しい天候でしたが、すごくおいしくできました」今年の梨の出来を聞く児童たちは、目を輝かせていました。自分達で梨を収穫できる喜びで期待も膨らみます。
　おみやげにする梨を収穫するため、１人につき１つ梨の収穫ができる児童たちは、小走りで梨園の中へ。一番おいしいと思う梨を見極め、はじめて木に実る果実をその手で収穫します。すぐに自分の梨を見つけた児童も、なかなか決められない児童も皆、自分の梨を手にして満足そう。

↑自分でもぎ取った梨は格別です。

　梨園ならではの手動の皮むき機で瞬く間に皮がむかれ、いよいよ実った梨をほおばります。甘くておいしい斉藤農園の梨。子供達は、花粉付けの時期からずっと、斉藤さんが手間暇かけて育ててきたことを知っています。これまで食べたどんな果物よりもおいしく味わえたことでしょう。帰りには斉藤さんから、さらに２つずつおみやげとして梨をもらい授業を終えました。
　この時期、斉藤農園ではサイズの大きな梨「新高」が旬を迎えます。入園料は無料で、一般の方や観光客も梨のもぎ取りを楽しむことができます。梨は利尿作用や疲労回復など薬効作用もあるフルーツ。特に松戸市の梨は、全国でもその評価が高く、名産品として知られています。

丹誠込めて作った梨をお試しあれ！　名産品のおいしい梨を全国に広めることを目標として、おいしい梨を作り続ける「小暮園」。直売も地方発送も行っており、先月は人気の「豊水」が旬を迎え、数多くの観光客で賑わいました。残念ながら、今年は冷夏の影響で、蜜状の梨が多かったようです。９月も半ばを過ぎ、梨もより一層おいしく味わえるようになりました。この時期は梨の種類は甘みと酸味のバランスがいい「豊水」と、甘みを追求した「新高」の２種類が味わえます。農園のご主人、小暮さんは「豊水は蜜状の梨が多く、８月に来園された方にはご迷惑をおかけいたしました。これからの時期は豊水も新高もたいへんおいしくいただけますので、皆さんでいらしてください」と話してくれました。梨は種類によって旬の時期に差があり、10月中旬まで梨狩りも楽しめます。休日に家族で梨狩りを楽しんではいかが？

斉藤農園住所/千葉県松戸市五香4-8-12 TEL&FAX/047-387-4561	小暮梨園住所/千葉県松戸市金ヶ作161 TEL/047-387-3267 営業時間/9時〜17時定休日/年中無休