Vol.34 -- 2003 年 02 月号
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●熱意と努力が伝統を守る
室町時代に興り、江戸時代に各地で流行したという七福神信仰。福の神が祀られた七つの社寺を巡拝して祈願すれば、健康で幸福に暮らせるご利益が授かるというもの。神仏一体に個性的な神々を集めた七福神は少々都合良すぎる感もありますが、十人十色の願いをもつ私たちにとっては嬉しいかぎり。七福神は現世の私たちと共に生き続ける身近な神様なのです。
年頭の行事として定着している七福神めぐりですが、2月の節分でも「鬼は外、福は内」と福を招きます。正月にこだわらず、一日一福でも一日ニ福でも、一年一福でも七福神めぐりをしながら「福とは何か」もう一度考えてみのもいいかもしれませんね。また、それぞれの土地にある七福神めぐりは、福徳福運のご利益だけでなく、その土地の文化や歴史を学べたり、思わぬ発見に出合えたり心豊かになるご利益もありそうです。春夏秋冬気の向くまま散歩気分で出かけてみてはいかがでしょう。 |
→ インドの福徳円満の神様。シバの化身ともいわれ戦い、台所、食べ物の神。打出の小槌はものを生み出す「大地」を意味している。
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→ 唯一の日本の神様。日本古来の守り神で漁労、労働、商売繁昌の神。釣り竿や魚は「釣りして網せず」と暴利をしない清い心を示している。 |
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大黒天 「宝蔵院」松戸市上矢切1197
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恵比寿「金蔵院」松戸市旭町2-419
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← インドの北を守る神様。厄除け、人倫の道、仏法の守り神。槍は多宝塔と呼ばれ、悪霊を取除き、財宝を授けるといいます。 |
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← インドの女神で唯一の女の神様。水、音楽、知恵の神。ふくよかな姿から財力、商売繁昌の神としても人気が高い。 |
毘沙門天
「医王寺」
松戸市中金杉4-189 |
財天「華厳寺」
松戸市幸田1-129 |
→中国の延命長寿の神様。富財、与宝、健康、安全の神。杖にある巻物には人間の寿命が記されているといわれている。 |
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→ 唯一実在したといわれる中国のお坊さん。家庭円満など福徳の神。その楽天的な生き方が至福の象徴とされ広く親しまれている。 |
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寿老人 「徳蔵院」
松戸市日暮5-270 |
布袋和尚「善照寺」
松戸市松戸1857 |
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← 中国の人望、福徳の神様。幸運(福)、高給(禄)、長寿(寿)の三つの徳を授ける人徳をもった神。 |
福禄寿 「円能寺」
松戸市千駄堀735 |
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