漆をご存知ですか？
あなたは「漆」と聞いて何を思い浮かべますか？
箸や汁腕などの民芸品を主に思い浮かべるでしょう。
漆器の英名をご存知ですか？
「ジャパン」・・まさに日本そのものです。
遙か昔から受け継がれてきた伝統、近年はあまり目にする機会が減っています。漆本来の持つ、温かい質感を大事に表現する「漆工房」の本間さん。気の遠くなるような細かい行程を、強靱な集中力でこなす匠のワザを、一度ご覧になってみませんか？

匠のワザは、今も生きている
18歳で職人としての門をくぐり、この道30年。
厳しい修行後独立し、寺院の漆工芸品の修復、徳川藩の宝物の修理・復元などに携わってきた。
また、美術鑑賞の漆工芸品に限ることなく、実用品も数多く手がけ、茶道具類を最も得意としている。
古いものを大事に、より良いものを後生に、脈々と受け継がれる伝統は、本間さんの中に生きています。

塗りの工程だけで、30数工程あります

乾漆堤盤と孟宗竹の根を利用した香炉